2018年5月26日土曜日

犬用品のCM、日本とアメリカの違い

犬のCMに、驚くことがあるのです。
よっ、看板

日本のCM、犬がピッカピカ!!
ドギーマン「紗」

純血種の、グルーミングから帰って来たばかりみたいなきれいな犬たち。
ドギーマン「紗」

こちらは犬のCMをまとめたビデオ。ピカピカ犬しか出て来ません。


犬用品のオンラインショップも検索してみましたが、大体どこも、人気とおぼしきほんの数犬種の、ピカピカモデルを使っていました。
パピヨンもいましたよ

アメリカで人気犬種といえば、ラブラドールレトリーバー、次いでジャーマンシェパード、ゴールデンレトリーバー。これらの犬がCMや商品パッケージモデルになることはもちろんありますが、


アメリカで流通しているブランドではそれ以外の犬種、ミックス犬も多く使われていて、モデルはバラエティに富んでいます。
RC Pets カナダのブランド

こちらはペディグリーのドラマ仕立てのCM。一匹の犬が救助され、シェルターで新しい飼い主に出会うストーリー。
泣かずに見れないやつです

鎖につながれ、ひどく痩せて救助されたこの犬を、


片足を失った元軍人の男性が訪ねます。 「辛い経験をしてきた犬よ」と告げられ、男性は犬を引取る決意をするというストーリー。
犬はペディグリーのフードで元気になったとさ、おしまい(ケル)

男性は実際に元軍人のDan Lasko氏。足を失い、心的外傷ストレス障害で苦しんだ彼にはサービス犬(右)がいましたが、なんとCM撮影時に本当にこの犬を引取ったのだそう!
出典 https://semperfifund.org/hero-story/corporal-dan-lasko/

ペットフード会社は保護動物の慈善活動に積極的。良いことをしている会社を支えたいという消費者の購買意欲を見積もってのことでもあります。
犬のフードトラックThe Seattle Barkeryも、売上げの一部をチャリティに

ペディグリージャパンも保護活動に力を入れているよう。でもメインページはピカピカ犬が主流。それを求める消費者のニーズに応えた方が、売上げが伸びるからですね。
比べてみよう、アメリカのペディグリーサイト メインページに寄付、保護犬キャンペーンが

ついでにこちらはドッグフードではなく、イギリスの保護団体The Mayhew Animal Homeの「犬を引取ろう」キャンペーンビデオ。保護犬の悲しみよりも、 犬を飼う喜びが秀逸に表現されています。


そしてBest Friends Animal Societyの「Save Them All」。戦地で叫ばれた「Kill Them All」にかけています。いろんな犬が出て来ておもしろいです。


さて我が息子がキャンペーンモデルをしているPetcureanも、
2個並んで出て来た〜 毎回スクリーンショット撮っちゃう

色んな種類、タイプの犬がモデルをしています。特にミックス中型犬が多いです。


つまり飼われている犬の種類、タイプのバラエティが豊かで、流行りの犬種やピカピカ犬でアピールするよりも宣伝効果が高いということなのでしょう。
撮影でこの犬に会いました ボサボサだったけどかわいい広告に

キットも、ピカピカパピヨンではなく、パピヨンとは思えない見た目のパピヨンだから選ばれたのかも。
ナゾのミックスに見えるもんね

そもそもきれい好きの日本人向けには、きれいな犬のCMが合うのかもしれません。でも犬って汚いし、臭いし、思い通りになってはくれないものです。CMはファンタジーだと、消費者が理解しますようにと願います。

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キットを見つけてくれてありがとう!
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KIT - The speed demon Papillon dog

Facebookページも宣伝

10 件のコメント:

  1. キット君が広告になってる~!おかしいな、私の所にはまだ出てきてくれません。いきなり出てきてくれたら嬉しくてめっちゃテンションあがりそうです。

    日本のメディアコントロールには本当に悲しくなります。犬だけじゃなく、色んな分野で、それにいまだ男尊女卑も感じます。皆が同じ意見、同じことをして流行りに飛びついて、、、。メディア&メーカーは影響力があるので、その力を良い方へ使ってもらいたいですね!

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    1. 私、出て来てほしくてしょっちゅうPetcireanの広告をクリックしたり検索してるから、よく見るんだと思います。出て来るたび、キットおはよう!とか言ってる頭のおかしい人です :D

      わかります、わかります、結婚できる女とできない女、みたいな番組とか平気でありますよね。かっこよくて人気の俳優やアイドルが、平気で女性コメディアンの容姿をバカにしたり...アメリカにバレたらどうするのとヒヤヒヤします。こういうモラルの問題で、もう日本には帰れないなーとつくづく思います。

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  2. どの子も可愛いですね~。ゆみこさんの言う通りやはり商売(お金)が絡むと
    どうしてもキラキラピカピカ犬の方がお客様の目に止まりやすいのかも知れないですね。

    自分の性格や生活スタイルに合った犬種を選ぶのが一番だとは
    思いますが、やはり相性や見た目の好みももちろんあると思います。

    でもまだ犬の値段や血統書などに固執して犬自体を理解せずアクセサリーのように犬を
    飼う人がいるのも確かですよね。特に日本は流行りの移り変わりが激しい!
    流行りだから飼ったはいいけど飽きた、やっぱり面倒みきれないなんて人も沢山。
    同じ犬種でも人間と同じでそれぞれ性格も違うのできちんと向き合わないと、ですよね。

    最近散歩の途中でお友達になったアメリカ人の男性(多分私の父程の年齢)は
    5年前にレスキューグループからミックスのワンちゃんを家族に迎え入れたそうで
    とっても穏やかでお利口さんなそのワンちゃんはスカーレットともすぐに友達になってくれました。
    お互いが本当に信頼しあっている飼い主と犬の関係を見ると私まで幸せな気持ちになります。
    中には犬版モンスターペアレンツみたいな人もいるけれど。

    最近犬に関して改めて色々と考えさせられることがあったので
    ちょっと熱くなってしまいました。

    やっぱりアメリカの犬に対する姿勢や努力は本当に先を行っているし
    それを私はここでヒシヒシと感じています。
    そしてやっぱりゆみこさんの書く記事にはいつも共感しています。

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    1. 犬の値段を自慢=成金だなあと思います。かつて「座敷犬」という言葉があったように、わざわざ犬にお金を払うことに特別感があったなごりで、今も値段にこだわる、買った犬の値段を発表せずにいられないのかもですね。高い犬でもタダの犬でも、どういう犬に育つかは飼い主次第なんだけど、問題犬に育ててしまった場合、値段を言えば「良い犬」と思われる、言い訳になっているんでしょうかね。

      人の生活スタイルは多様なのに、決まった犬種だけが大人気になること自体、異常だと感じます。犬は見た目が違っても中身は同じ、という考え方が浸透しているように思えてなりません。

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  3. 日本だとグルーマーの腕もいいからその競争なのかもしれないかなぁって思いました。トイプーとか可愛くするのにハマったら、どんどんのめりこみそうな気がします。

    Petcureanの検索したから広告出てくるようになるかなぁ?
    うちもオーディション頑張っていくべきだった。ジェイクはいつかデビューさせたい!

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    1. 日本の場合、流行りの犬=ペットショップにいる犬なので、人がペットを買えばペット産業に恩恵がくると思い込んで、そこをサポートしているように思えます。日本のペットフード会社も、消費者が「ペットを買う」じゃなくて「ペットを飼う」ことで飼育頭数が増えるところを目指す必要があるんじゃないでしょうかね。

      こういうオーディションはシアトルではほとんどないので、次に何かあった時はチャレンジするべきと思いますよ!でもしょっちゅう見てないと見逃しますよね。
      そういえば今年はマリナーズの犬の日、まだチケットソールドしてないみたいですよ!

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  4. 日本人は良くも悪くも「きれい好き」なんだと思います。
    てんすけもなんのMIXかわからないからか、子犬だったのにすぐに引き取り手が見つからなかったので、保護犬を引き取ろうと思う人ですら「何の犬種かわかっているきれいな犬」が好きな傾向があるようです。
    でも、昔は周りの人が飼ってる犬は雑種が多かったですし、犬はもらってくるものだった時代もありました。だからこれはメディアの戦略だと思っています。
    犬猫がビジネスになってしまったんですよね…。
    MIXは何の犬種か分からないミステリアスな魅力がある…と私は思ってます!(笑)

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    1. こちらだとどんな子犬も、早い者勝ちで引取られて行きます。手がかかるのに本当に大丈夫〜?と心配になるくらい。
      日本のペットブーム以来、さまざまなペットビジネスが展開していますが、スズメ天狗さんのおっしゃる通り、メディア戦略で芸能人やテレビ番組を使い、犬とはこういうもの、と人が思い込むように仕向ていると思います。
      ミックス犬はかつては普通の犬でしたよね。自然がそれぞれの良い所を選んで生まれるのがミックスなので、健康だという説もありますね。私自身は全てのタイプの犬と折り合いがつく人間ではないし、犬としたいことがはっきりしているので、可能なら何のミックスか知りたいと思っています。知り得なければ、決める前にその犬の傾向をよく観察して、手に負えるか見極めてからですね。その後DNAテストをして犬種がわかれば、それに準じた飼い方をするというのが理想です。暮らすうち、ミステリアスな引き出しがどんどん開くのも楽しみだと思います!

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  5. 日本はそういうCMだけじゃなく、道を歩いてる犬も純血種ばかりでびっくりしました。親戚の家がすごい田舎の住宅地なのですが、そこを散歩してる犬もすべて純血種。。。
    うちの実家にはミニチュアダックスとフレブルがいるのですが、日本の「年代別流行った犬種」というのを見た時、まさにその2匹を家族が買った年代がぴったりで悲しくなりました。とはいえ一日散歩は必ず2回行くし、ものすごく大事にされてはいるのですが。
    うちの犬は3匹ともミックスですが、日本の家族にそう言うと、「いやいや、あんたとこの犬は雑種でしょ?」と言われました! 日本では純血の何かと純血の何かをかけ合わせたものを「ミックス」といい、勝手に混ざったもの(笑)は「雑種」と、区別があるらしい!

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    1. なるほど!ミックス=ハイブリッド、とかクロス、という意味で使ってるんでしょうかね。「雑種」の価値、低いですね〜!「雑」って字がよくないのか...

      私の実家に野良で迷い込んで来て、飼うことになったハスキーも、まさにハスキーブームまっただなかの時でしたよ。かっこよくて流行ったけどデカいしワイルドだし、手に負えなかった人が続出したらしいです。札幌の実家でも近所の犬たちはみんな純血種だし、みんな服着てカートに乗ってるそうで...メディア戦略大成功してるみたいです :D

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