キットのいない夏が終わりました。
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| ぼくたち13回の夏を一緒にすごしました |
ネロが初めてシアトルですごした夏でした。
キットじゃない犬と歩く日が来るとは、一年前には想像できませんでした。
シアトルは犬にやさしい街。元保護犬のパピヨン・キットが、カフェやグルメ、観光スポット、そしてシアトルの動物愛護精神をおとどけします。
犬種を特定するためのホームDNAキットがあるのをご存知ですか?
アメリカには数社ブランドがあり、特にミックス(雑種)犬の犬種特定に大人気。
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| サンプル採取用綿棒と返送用の封筒などが入っています |
新しく保護犬を迎えると、DNAテストした?と聞いたり聞かれたりするのはもはや当たり前…
犬種を特定することにより、遺伝的疾患の予見や、性質に合った飼い方の参考になるといった利点があるのはもちろん、見た目からは想像できない犬種が混じっていることも珍しくなく、驚きの結果を知るスリルが楽しい!
キットはパピヨンだと言われていましたが、いやミックスでしょ、とテストしたら純血種のパピヨンという結果。
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| ぼくを疑いましたね |
ネロは?預かりママの予想はパピヨンとチワワのミックスでした。代表はキャバリアかもよ?と。
みなさん、どう思いますか?
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| 当ててみて |
結果を発表する前に、予想してみてね。
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| 前脚ガニ股 |
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| 四肢にフワッフワなパヤ毛 |
それでは発表します。ネロは、
1. プードル(小型) 31%
2. チワワ 29.6%
3. "スーパーマット" * 15.8%
4. ダックスフンド 8.7%
5. ポメラニアン 7.7%
6. ミニチュアピンシャー 7.2%
*スーパーマット: 複数の犬種が複雑に混じり合った何代にも渡る雑種、犬種の特定が難しい領域。
そして"スーパーマット"の中に、三つだけ特定できたという犬種があり、それが、
ジャーマンシェパード
ラッセルタイプテリア
コッカースパニエル
出た、見た目からは想像できない犬種ジャーマンシェパード!
私は、ネロにはパピヨンは入ってないないかも、と思っていました。耳毛がこんな感じなので、よくパピヨンミックスかと聞かれますが…
何かしらのテリア、ミニチュアピンシャー、チワワ、ポメラニアン、ダックスフンドは予想の範囲内。
でもプードルは全くの予想外!どこにもクルクルの毛は生えていないのに。生命の不思議ですね。
トップ2の犬種がプードルとチワワなので、ネロは「プーワワ」でどうでしょう?
インテリ犬種ランキング8位のパピヨンが100%のキットと、
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| お前にこのポーズができるか、ネロ |
インテリ犬種ランキング2位のプードルが31%入ったネロ。どっちがインテリでしょう!
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| じゃあキットお兄ちゃん、こんなお顔できるっ? |
出会う人がどんな犬種か知りたがる、不思議な姿の犬ネロ。世界に一つだけのミックス犬です。
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犬が保護犬になる理由はさまざま。飼い主の事情でシェルターやレスキューに持ち込まれたり、
野良犬になりさまよっていたところを捕獲されたり、捨てられて発見されたり、劣悪な環境から救助されたり。
繁殖に使えなくなった犬をブリーダーがシェルターやレスキューに持ち込むケースもあります。
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| へー |
ネロは北の方にあるインディアン居留地で生まれました。飼い主はトライブの酋長さんで、
リードに繋がれることもなく、近所の家を転々としておこぼれをもらいながら、外で野生の犬のように自由に暮らしていたそう。
ところがある日、脚を骨折。なぜ骨折したのか誰も知りません。
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| 預かり宅にて |
飼い主は怪我をしたネロの世話を友人に託したのですが、そこからレスキュー団体に持ち込まれ、
引き取った団体が治療を受け持ち、リハビリと基本的なトレーニングを施して、里親を募集したといういきさつ。
キットの場合は大切に飼われていて、飼い主が深刻な病気になったためにレスキューに託された箱入り息子でしたが、
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| ぼく蝶よ花よと育てられましたから |
ネロはワイルド。ひとなつこいし甘えん坊ですが、キットに比べると独立心が高い。
脚に草や葉っぱがくっつくと、キットは立ち止まり、ヒトに助けを求めましたが、
ネロは泥んこの地面でも気にせず寝転んで、自分でどうにか体についた物をむしり取る…
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| 何かに夢中になると周りが見えなくなります |
私たちの元へ来るまで、
飼い主→飼い主の友人→レスキューの預かり宅→レスキューのトレーニングのための預かり宅→最初の里親→預かり宅に返却→我が家
5回住居が変わり、我が家は6回目の住まい。たらい回しにされるから保護犬はトラウマになると言われますが、
タフです。細かいことはどうでもいいらしい。
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| 初日からこの寝姿 |
ネロよ、
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| 木に駆け上ったリスを追って |
バーリントンの保護団体施設に到着すると、ネロの預かりママと団体の代表が迎えてくれました。
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| ファルコアママからのプレゼント |
フェンスで囲まれた広い芝生の敷地に通され、ネロをここに放すから、しばらく近寄らずに様子を見てね、と。
わかっておりますとも。かわいい〜!とキャーキャー触られるのを歓迎しない犬はたくさんいるもんね。
芝生の上にしゃがみ、体を小さくして待つ私たち「よそ者」の気配に吠えるネロの声が、中から聞こえました。
代表がドアを開けると、小さな犬が脱兎のごとく飛び出して、広い敷地をピュー!と一周。
足が早く、ものすごく元気。
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| 写真は当日のものではありません |
ブーメランのように戻って来て、しゃがんでいる私の腕の中に飛び込んで来ました。
人懐こい。
そして少し離れた所にしゃがんでいた夫をみつけ、足の間に潜り込んで体をスリスリ、顔をペロペロ。
懐かないのではと心配していた夫の顔が、メロメロになりました。
トリーツを見せただけで、ぼくこんなのできるよ!とおすわりやフセを披露してくれて、
手の動きを追って、足を飛び越えたり、スピンしたり。これよ、私が好きなタイプ。
フードモチベーションが高く、喜んで指示を待つ、いろいろ教えられる可能性が高い犬。
そのうえ、懐かないのではという心配も消えた。
それなのに、
一目惚れもせず、運命の犬だとも思えなかったのです。
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| そんな! |
エネルギーが超満タン。前の里親が手に余したように、私たちも手こずるだろうなと。
でも、キットが私たちをちょっと大変な犬を扱える飼い主に育ててくれた。
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| キット先生ですから |
キットと面会した時も一目惚れも運命も感じなかったけれど、家のない犬なんだからという気持ちに押された。
家のない犬。それがいつも決め手になるんだなあと、子供の頃を思い出す。
なにより、ネロの元気すぎる鉄砲玉のような姿は、キットを失った私たちの「笑わせ役」みたい。
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| とにかく走る |
夫に「連れて帰ろう」と言うと、夫もうなずきました。手続きを済ませ、ネロを1年間世話した預かりママとの別れの時。ママは気丈にしているけれど、このあと泣くだろうな…
それなのに、ネロは外に出るや否や、ピューと駆け出し、車にピョーンと勢いよく飛び乗りました。
あ、あれ?ママと離れて辛くないの?クンクン鳴かないの?
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| レッツゴー! |
私たちに一目惚れをして運命を感じたのは、ネロの方だったのかな…
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「マミィは泣いてばっかり。ダメですね。」と、キットが鳴らしてくれたみたいな着信音…
それはネロを保護しているレスキュー団体からの返事で、預かりママと繋いでくれるとのことでした。
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| ぼくちゃんとマミィのおそばにいますから |
里親希望の申し込みを何度送っても端にも棒にもかからない、と嘆く人の投稿を Reddit でみつけて希望を失いかけていたので、
とにかく返事が来ただけで、暗く沈んだ心に一筋の光が差しました。
預かりママと電話面接でネロの性格を教えてもらい、こちらは私たちの犬との暮らし方を説明。
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| 犬に退屈させない暮らし方です、と |
「マッチしてると思うわ」と。でしょー!プロフィールを見た時からそう思ってた!
次はいよいよ、面会です。
レスキュー団体の施設は、シアトルから車で1時間ほどのバーリントンにあり、預かりママ宅はなんとウィッビーアイランド。島からわざわざ、ネロを連れてバーリントンまで来てくれるということでした。
都合を合わせ、やっと面会の約束を取り付けたのは、申し込みから一ヶ月後のこと。
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| 大変でしたね |
やっと会えるというわくわくと同時に、不安なことがありました。
預かりママによると、ネロはママにはべったりなのにパパにはあっさりで、パパの帰宅時には必ず吠える、と。
しかも私たちの前にネロを引き取った里親がいて、それが原因して3ヶ月で返されたということでした。
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| ガオー |
だから一時、里親募集のリストから消えていたんだね…
「心配な点はそれだけよ。あとはとってもいい犬!私が飼いたいくらいだけど、うちにはすでに犬が3匹いて。もうすぐ引っ越しも予定しているし。」
正直に話してくれたことに感謝。誠実な団体だなと思いました。
もしも夫になつかなかったら…夫も私もそれが心配で、
会ってみてダメなら諦めるしかない、と思いながら、面会へ向かいました。
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