2026年9月15日火曜日

一目惚れも、運命も感じない犬

バーリントンの保護団体施設に到着すると、ネロの預かりママと団体の代表が迎えてくれました。

ファルコアママからのプレゼント


フェンスで囲まれた広い芝生の敷地に通され、ネロをここに放すから、しばらく近寄らずに様子を見てね、と。

わかっておりますとも。かわいい〜!とキャーキャー触られるのを歓迎しない犬はたくさんいるもんね。

芝生の上にしゃがみ、体を小さくして待つ私たち「よそ者」の気配に吠えるネロの声が、中から聞こえました。

代表がドアを開けると、小さな犬が脱兎のごとく飛び出して、広い敷地をピュー!と一周。

足が早く、ものすごく元気。

写真は当日のものではありません


ブーメランのように戻って来て、しゃがんでいる私の腕の中に飛び込んで来ました。

人懐こい。

そして少し離れた所にしゃがんでいた夫をみつけ、足の間に潜り込んで体をスリスリ、顔をペロペロ。

懐かないのではと心配していた夫の顔が、メロメロになりました。

トリーツを見せただけで、ぼくこんなのできるよ!とおすわりやフセを披露してくれて、


手の動きを追って、足を飛び越えたり、スピンしたり。これよ、私が好きなタイプ。

フードモチベーションが高く、喜んで指示を待つ、いろいろ教えられる可能性が高い犬。

そのうえ、懐かないのではという心配も消えた。

それなのに、

一目惚れもせず、運命の犬だとも思えなかったのです。

そんな!


エネルギーが超満タン。前の里親が手に余したように、私たちも手こずるだろうなと。

でも、キットが私たちをちょっと大変な犬を扱える飼い主に育ててくれた。

キット先生ですから


キットと面会した時も一目惚れも運命も感じなかったけれど、家のない犬なんだからという気持ちに押された。

家のない犬。それがいつも決め手になるんだなあと、子供の頃を思い出す。

なにより、ネロの元気すぎる鉄砲玉のような姿は、キットを失った私たちの「笑わせ役」みたい。

とにかく走る


夫に「連れて帰ろう」と言うと、夫もうなずきました。手続きを済ませ、ネロを1年間世話した預かりママとの別れの時。ママは気丈にしているけれど、このあと泣くだろうな…

それなのに、ネロは外に出るや否や、ピューと駆け出し、車にピョーンと勢いよく飛び乗りました。

あ、あれ?ママと離れて辛くないの?クンクン鳴かないの?

レッツゴー!


私たちに一目惚れをして運命を感じたのは、ネロの方だったのかな…


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2026年9月9日水曜日

懐かなかったらどうする?

「マミィは泣いてばっかり。ダメですね。」と、キットが鳴らしてくれたみたいな着信音…

それはネロを保護しているレスキュー団体からの返事で、預かりママと繋いでくれるとのことでした。

ぼくちゃんとマミィのおそばにいますから


里親希望の申し込みを何度送っても端にも棒にもかからない、と嘆く人の投稿を Reddit でみつけて希望を失いかけていたので、

とにかく返事が来ただけで、暗く沈んだ心に一筋の光が差しました。

預かりママと電話面接でネロの性格を教えてもらい、こちらは私たちの犬との暮らし方を説明。

犬に退屈させない暮らし方です、と


「マッチしてると思うわ」と。でしょー!プロフィールを見た時からそう思ってた!

次はいよいよ、面会です。

レスキュー団体の施設は、シアトルから車で1時間ほどのバーリントンにあり、預かりママ宅はなんとウィッビーアイランド。島からわざわざ、ネロを連れてバーリントンまで来てくれるということでした。

都合を合わせ、やっと面会の約束を取り付けたのは、申し込みから一ヶ月後のこと。

大変でしたね


やっと会えるというわくわくと同時に、不安なことがありました。

預かりママによると、ネロはママにはべったりなのにパパにはあっさりで、パパの帰宅時には必ず吠える、と。

しかも私たちの前にネロを引き取った里親がいて、それが原因して3ヶ月で返されたということでした。

ガオー


だから一時、里親募集のリストから消えていたんだね…

「心配な点はそれだけよ。あとはとってもいい犬!私が飼いたいくらいだけど、うちにはすでに犬が3匹いて。もうすぐ引っ越しも予定しているし。」


正直に話してくれたことに感謝。誠実な団体だなと思いました。

もしも夫になつかなかったら…夫も私もそれが心配で、



会ってみてダメなら諦めるしかない、と思いながら、面会へ向かいました。


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2026年9月2日水曜日

家を失った「夢の犬」

初めてネロの里親募集をみつけた時、ネロは脚を怪我していて、ギブスとエリカラをつけた写真が掲載されていたのですが、

ぼくお怪我してました

一度サイトから消えて再掲載された時は、預かりママによる詳しい性格の記載がありました。

トレーニングの反応がすばらしく良く、ドッグスポーツ、高度なトレーニング、ハイキング、旅行に向いている。人も犬も大好きで、

足も速い

「人懐っこい小さな犬を家族の一員として迎え入れてくれるご家庭にぴったりだと考えています。この愛らしくて優しい小さな犬は、きっとかけがえのない家族の一員となるでしょう。」(和訳 by AI)


わー…夢の犬?そんな犬が家を失うなんて、何があったんだろう…

ふたたび、申し込みフォームの質問に返答を打ち込む作業…

備考欄には、私がどんなに犬と一緒にできることを大切にしているか、トレーニングやドッグスポーツが好きかを猛アピール。

履歴書だってこんなに真剣に書いたことあったかな。

頼まなくてもこういう所に乗ります


返事が来ることを祈り、フォームを送信しました。書類で落とされた場合は通常、返事は来ません。

一日、二日、三日たち…四日目の夕方、夫が運転する車の助手席で、またダメだったのかなとしんみり。

窓の外に、キットといつも歩いていたグリーンレイクが見えて…

あそこに帰りたい。緑に囲まれた湖の周りを歩きたい。大好きな場所なのに、


一人じゃ行けない。悲しくて足が前に出ない。

涙が溢れ出した私に夫が、「メールチェックした?」

「したよ。今日も何回もした。返事来ない。」

と言った直後、


ピコーン、と着信音が鳴りました。


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2026年8月29日土曜日

保護犬の争奪戦

小型犬や子犬の保護犬を探すなら郊外へ行けと言われるほど、シアトルの保護犬は中、大型犬がほとんどで、

たまに小型犬や子犬がシェルターに来ると、あっというまに里親が決まります。

里親希望者はシェルターの開業前から並ぶなど、かわいい保護犬を巡って争奪戦。

実は私たちがネロの譲渡に漕ぎ着く前、二匹に応募して落ちました。

ごくろうさまです


一匹目はテキサス州で保護された、活発そうな犬。申込フォームを送り、書類審査が通ればオンラインで面会、決まればシアトルまで運んでくれるシステムでしたが、

里親希望者が殺到し、私たちは書類で落ちました。

テキサスでは保護犬が溢れているのです

二匹目はワシントン州郊外のレスキュー団体に救助された、お母さん犬。子犬たちは引き取られ、自分の番を待っていました。こちらも活発ということで応募しましたが、

先住犬がいるのが好ましいとあったので、はじかれたよう。返事はありませんでした。

残念でしたね


我が家はコンド(分譲マンション)で庭はありません。レスキューには戸建て、フェンス付きの庭が譲渡の条件になっている犬が多く、それがあるのは強みのよう。

私たちは仮にもし庭があったとしても、犬を庭に放して、はい運動終了、なんてことは絶対にしないし、

社会化訓練を最優先に、いろいろな場所に慣れさせ、犬の体力に合った運動をさせてあげること、QOLを充実させてあげることが私たちの喜びなのですが、


質問に返答する形式の申込みフォームで、それをわかってもらうのは難しい…

15年前の犬探しでは、キットに出会うまでに半年かかりました。キットのレスキュー団体は、少々審査が緩かったなあと思いますが…

ぼくをもらえてラッキーでしたね


今回申し込んだ団体のフォームには、途中でやめたくなるような膨大な数の質問事項。

しかたがないですよね。犬にとってベストな家族を探すのがレスキューの勤めだし、上記の二匹も、選ばれし家族に出会えたと信じています。

あきらめず、とにかく検索した日々。この作業が悲しみを紛らわせ、気持ちを支えていたよう。

走るキットみたいな雲


そして目に留まった、見覚えのある犬。前のブログで書いたように、保護犬を検索するのはキットが生前からの趣味でしたが、

今年の始めにみつけて、夫婦でプロフィールを見ていた犬。のちに里親募集サイトから消えたので、里親が決まったんだね、とちょっと寂しいような気分になっていた、

キットを失った私たちの視界に、再び現れた犬。


それがネロでした。


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2026年8月24日月曜日

二度と飼わないか、飼うか

ペットを失った悲しみから、もう二度と飼わないと決めた過去があります。

へーそうなの


でもキットとの暮らしが終わった時は、すぐにアンコールしたくなりました。

そうでしょうね


あのすばらしいショーをもう一度!アンコール!アンコール!

キットがアンコールに応えてステージに戻って来ることはないけれど、

そっくりさんが一曲歌ってくれたら気が済むかもしれない。


いつかまた犬を飼うのなら、今飼うのも同じだと思いました。

私は愛犬家なのであって、キットしか愛せない人間じゃない、と思いたくて、

異議あり


キットの生前から、アニマルシェルターで保護犬を散歩したり、

里親探しサイトで気に入った犬のプロフィールを保存したり、キットを失う恐怖を和らげようとしていました。

キャッホゥ


この世には犬がごまんといる。

星の数ほどいる家のない犬たちが、キットみたいな暮らしを夢見ている。


キットのそっくりさんじゃなくてもいいや。

自分にしてあげられることを望む犬を探そう。

ぺろすけ


そう思いました。

続く。


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2026年8月20日木曜日

次男坊 ∼ 野獣生誕

キットよりひと回り小さくて、




世界のすべてに興味津々で、




キットみたいに自然が大好き。




足が速くて、




常に走り続ける、




小さな野獣。




その名は、

ぼくの弟さんです


ネロと申します。推定2歳半、推定パピヨン・チワワミックス。

4649!


何もかも推定の、我が家の次男坊。出会いのいきさつやワイルドな生い立ちを、少しずつ書いていきます。

野生児ネロをどうぞよろしくね。


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