2016年3月28日月曜日

さよなら大好きなチワワ

以前「フェイスブックの人気者」でご紹介したチワワのハーレーが、お星さまになりました。
R.I.P. Sweet Harley

シクシクしている私に夫が「誰か犬が死んじゃったの?」と。私がフェイスブックやブログで会った犬たちに感情を抱いてしまうのを知っています。
みんないつかは死んでしまうんだね

ハーレーはパピーミル(子犬工場)から救助されたのち、約5年間の余生を幸せに生きました。 
ハーレーとお父さん 一緒にパピーミルから犬たちを救助してきました Harley FB page

パピーミルがどんなにひどい施設か、知る機会はあまりないでしょう。
とっても怖いところなんだって ハーレーが教えてくれたよ

愛情のかけらも与えず、病気になっても治療もせず、小さな金網や冷たい檻の中で「生ませる道具」として犬を繁殖する施設です。当然、檻から一歩も出さず、糞尿にまみれても洗うこともしません。
National Mill Dog Rescue

その子犬たちは、ペットショップやオンラインで売られます。
ショップに並ぶかわいい子犬の親へのこの仕打ち、許せますか? Puppy Mill Awareness

残念ながら日本でもパピーミル(悪徳ブリーダー等)の子犬がショップで売られ、暴力団の資金源になっていることも。
 Stop Online Puppy Mills

先日公園で、ゴールデン・レトリーバーのトビーに会いました。
ぼくトビー

サンフランシスコのMuttville Senior Dog Rescueに救助され、2年前にシアトルで引取られました。現在11歳。
超ひとなつこい

パピーミルで繁殖犬として使われていた疑いがあるそうです。
会ったばかりでこの無防備、さすがゴールデン...

今は良い家族に引取られて幸せそう!
よかったね、トビー!

これは生前のハーレーのフェイスブックプロフィールから(つたない私の和訳ですが...)。

きっとみんな、知ってると思うけど...

そう、ぼくはあの、怖いパピーミルで生まれたんだ。

ぼくはかわいいブチ柄のチワワの子犬だった。でもあっというまに泥んこに汚れちゃったよ。

ぼくは針金の檻の中で暮らしていた。それは狭くて、針金の床で足の裏が痛かった。

でもなんとか暮らせたよ。ベッドも、おもちゃも、骨も、新鮮な水もほしいと思わなかった。

だって、そういうものを知らなかったから。

人間は、ぼくの敵だった。

彼等は優しさも、愛もくれなかった。

ていうかね、優しさや愛が何かを知らなかったんだ。

ぼくの仕事は、国中のペットショップで売る子犬を生ませることだった。

一体、ぼくの子犬が何匹いるのかわからない。たぶん何百、何千かもしれない。

それが何年も、何年も続いた。何も変わることはなかった。

でもぼくは年をとり、病気になった。

ぼくがいらなくなったパピーミルの人間たちは、ぼくをバケツに放り投げた。

まだ生きているぼくを...

でもね、ぼくは幸運だったんだよ。

だってその中の優しい心を持った人が、 ぼくを救助団体に運んでくれたんだ。

そして全てが変わったよ!

ぼくには素晴らしい家族ができて、病気の治療もしてもらえたんだ。

あと2−3ヶ月しか生きられないだろうって言われたけど、そんなの嘘だって証明した。

あれから4年半がたって、ぼくはますます力強く生きてるよ。

ぼくにはやらなくちゃいけないことがあるんだ。

犬たちを助けることだよ!

救助されたハーレーが「芝生に転がった」写真。芝生を知らずに育ったパピーミルの犬にとって、この自由がどれほど特別なことか、想像してみてください。


知らずにパピーミルから来た子犬を買ってしまった人もいるでしょう。でもその経験から、犬たちの声になってあげてほしい。知らないことは罪ではありません。知っているのに見ないふりをすることが罪なのです。
声なき犬たちのヒーローは今、天国からパピーミル撲滅のために戦っています Harley FB page

いつか必ず、パピーミルが過去のものになると信じて。
みんなが願えば、きっと叶うよ!

ハーレーのメッセージがみんなの心にどきますように。

ハーレーを助けた、パピーミル専門の救助団体です。
National Mill Dog Rescue

ぜひご一読ください。繁殖業者とショップの関係がわかりやすく書かれています。
ショーウィンドウの犬はおいくら?(NPO法人アニマルレフュージ関西)

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12 件のコメント:

  1. 大分前なんだけど、オプラがパピィミルの特集を番組で取り上げたことがあって、「今まで他の入手経路を考えることなくブリーダーから買っていたけど、これからは、まず、保護団体に訪れるわ。私は変わったの。」って言ってました。本当かなぁと思って、ネットで調べたら、PAWSからアダプトしたという記事が出ていました。彼女(コッカー好き)なら優良ブリーダーからも買えるけど、彼女のような人でも、アダプトするという体験が素晴らしいと感じるものがあったのだろうと思います。変わるということを公の場で認めることができるってことも、感心しました。

    アメリカの犬猫の人口が多すぎて、解決がみえないけど、カリフォルニアやフロリダなど大きな州でペットショップでの犬の小売りを禁止する法律もできてきているので、将来確実に変わると信じています。それに、シェルターの方がいろんな犬がいて、ペットショップで子犬ばっかり並べられているより、便利だと思うのは私だけでしょうか。

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    1. オプラは自分の影響力を理解&駆使しているところがイイよね。そのエピソード見逃したけど、たびたびやってほしいなあ。

      私も、どちらかというとシェルターの犬をまず選ぶというところに楽しみを感じました。何よりどう成長するのか未知な子犬を飼う気がそもそも薄いので、シェルターの犬はもってこいです。

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  2. ハーレーくん、安らかに!

    アトムの両親も、同じような環境なのかな?
    と、ふと思いました。
    だって、血統書も、送ってこないのですから・・・

    ハーレーくん、後半生は、幸せでしたね!
    芝生で転がりまわるハーレーくんが、目に浮かびます。

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    1. そうだったんですか...でも血統書があったとしてもペットショップから来た場合、または悪い繁殖者から来た場合、書類が偽物であることもありますからね。そこは関係無いかもですよ。

      アトムくんはお父さん、お母さん犬の使者として生まれたのかもしれませんね。誰かが犬を飼おうというとき、このことを教えてあげる機会があったら、アトムくんも幸せかもしれませんね。

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  3. 産むことだけを仕事にさせられて生きていかなければならない命たち。
    同じ犬として生を受けたのに「この世界」しか知らずに過ごしていかなければならないなんて
    辛すぎます・・。
    多くの人が知ることできっと解決できることもあると信じたいです。
    ネット拡散やテレビ番組等でも広がってくれたらいいのに。
    そして、変わってくれたらと、心から願っています。

    ハーレーくん、最後は優しい家族の元で過ごせて本当によかったです。
    向こうでみんなのことを見守っていてね。

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    1. このブログ、とても多くの方が訪問してくださいました。嫌な思いをされた方もいるかもしれません。でも激励の「クリック」をしてくれる方がたくさんいて、感激しています。

      すぐにはこの事実を受け入れたくないと思っても、知った以上は知らなかった自分には戻れないはずです。みんなが受け入れたくない事実をいつか受け入れられますよう、氷の心を溶かすようなブログを書いていけたらなあと思います。

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  4. パックンのパパ2016年3月29日 8:18

    ハーレーくん

    人の為につらいおもいをさせてごめんね!
    そして力になれなくてごめんね!

    芝生でたくさん遊んで、おいしいご飯をたくさん食べて
    ゆっくり休んでね!!

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    1. ハーレーはいまごろ、元気な体を取り戻し、天国でがんばってるはずですよ!彼のミッションはまだ終わっていません。ハーレーを支持する何万人もの人達が、今日もパピーミル撲滅のため、努力しています。

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  5. パックンのパパ2016年3月30日 8:48

    たしか福岡地方のペットショップで生体販売に疑問を持つ店主が販売を辞めたと
    過去ニュースだったのかもしれませんが1か月ほど前に見る事がありました。
    店主によるとフードなどの販売でお店はなんとかやっていけるそうです。
    その声に近隣のお店の店主も賛同して販売を辞めたそうです。

    そしてお店のサークルには保護犬たちが新しい家族を待つ場所へと変えたそうです。
    食事などはフードメーカー他からの理解と協力もありまかなっているそうです。

    このニュースを見たときにとてもうれしくなりました。
    少しずつでもこうした動きが広がる事を願っています。

    すでにお知りの事でしたら申し訳ありません。

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    1. 嬉しいニュースですね!それはまさに、シアトルのペット店の形態です。ペット店で犬を売ってはいけない法律はないけど、それを市民が許さず、そんなことをすると不買運動が起こることことを知っています。

      少しずつ、日本でもこの形態のペット店が増えて行くよう、祈ってます!パックンのパパさん、情報をありがとう!

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  6. ペットショップで買うことをなにも疑問と考えない状況がありますね。
    みなさん犬と暮らしてから、いろいろと気が付くみたいです。
    それでもいいです。
    知ることが一番大事、そして行動することも。

    シアトルのペット店の形態、いいなあ。

    日本では、人間の子供でさえ助けることができないニュースが多くて
    ペットの救済にはどれくらい先になるんだろうと暗澹とした気持ちになるけど
    パックンのパパのニュースは少し気持ちが明るくなります。

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    1. 子供に関する法律や子供を守る環境は、アメリカは強いと思います。それでも、子供の虐待はなくならないんですけどね...動物の権利も、あっても守られていないことも多いです。

      ペットショップの子犬達がどこから来たのか教えてくれないのはおかしい、というのが常識になるといいんですけどね。親犬たちがいじめられて嬉しい人はいないと思いますから。すこしずつでもみんなが事実を知って「ペット先進国」といわれる国を出し抜いて、日本がそういう国になってくれないかな、と期待したいところです。

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