小型犬よりも断然大型犬が人気のアメリカですが、
この三年間、それまで長年ダントツ人気犬種一位だったラブラドールレトリーバーを抜いて、フレンチブルドッグが一位。シアトル市内でもしょっちゅう見かける犬種になりました。
それでもよく、ボーダーコリーやヒーラー、シェパードやドゥードゥル系など、苦労が相当伴う犬種を、なんと老人が散歩しているのを見かけます。お元気だなと感心。
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みんな大きい犬が好きだもんね |
先日ドッグランに入ろうとしたら、若いエアデールテリアを二匹連れたおじいさんが前にいたので、距離をとってキットと待っていました。
二匹ともプロングカラーをしていて、ランに入る前にそれを外そうとするおじいさん、興奮して鳴いたり暴れたりする犬たちを叩いたり叱ったりしながら、やっと一匹をランへ放出…
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カラス! |
じらされたので余計に興奮したその犬は、ヨソの犬を追いかけ回して追い詰め、追い詰められた犬が背中の毛を逆立て歯を見せてやめて!と言っているのにおじいさんは見ていなかったので、
フェンスの外から、チッチッチ、とこちらを見るように仕向けたら、追っていた犬は気が散って、ターゲットにしていた犬を残し走り去りました。
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危ないところでしたね |
この間、おじいさんはもう一匹のプロングを外したり、う◯を拾ったりに集中。愛犬が何をしているか、見る余裕などあるわけもなさそう。
そしてもしもこの二匹がほかの犬と問題を起こしても、このおじいさんになんとかできるのか疑問だったので、この日はキットにランに入るのをあきらめてもらいました。
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逃げるが勝ちよ |
私はキットを飼う前、中型、大型犬としか暮らしたことがなかったし、小型犬はイヤ、と思っていたけれど、今や小型犬しか飼う気がしません。
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だってぼくって楽しいもんね |
引きずられることもないし、人様に飛びついたところで、押し倒すこともない。怪我をしたり介護が要るようになっても、抱えて運べるのでラク。
シェルターで犬散歩ボランティアをしていると、強い大型犬に引きずられそうになることがしょっちゅう。トレーニングせずにこうなって、捨てられたんだなと辛くなります。
体力のある犬種を子犬から飼って、手に余す年配の方がいます。今までそういう犬を飼ってきたからといって、自分の年齢を忘れてはいけないと、私自身、肝に銘じています。
二匹の若いエアデールテリアのおじいさんも、プロングカラーを使っているくらいですから、苦労しているのでしょう。プロングは犬のトレーニングに良い結果をもたらしませんが…
私が子供の頃に夢中で読んだ「犬の飼い方」の本には、しつけのために叱ったり叩いても良いと書いてあったし、ムツゴロウ王国ではヒトを噛んだ犬が罰として、プロレス技みたいに地面に叩きつけられていました。
時代は変わりました。アニマルシェルターに来る問題を抱えた犬たちだって、けしてそんな罰は受けません。
その本には、基本的に子犬の育て方が書いてありました。犬は子犬から飼うものという昔の教本が、年配の方の心に焼きついているのかもしれないけれど、
成犬なら子犬時代の苦労を端折れるのに、とも思います。
年をとったら、シーズーみたいな犬がいいんじゃないかな。世界のアイドル・シーズー。プロングカラーのいらない飼いやすいシーズー。かっこいい犬を飼いたい気持ちを抑え、自分が引きずられないだけじゃなく、ヨソ様を怪我させない犬を選ぶのが、飼い主の責任だと思っています。
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