2026年8月6日木曜日

闘犬に噛まれるための犬

高橋よしひろ先生の闘犬マンガ「白い戦士ヤマト」を読んで育った世代です。

集英社さまから画像を拝借


正々堂々と戦う、正義の味方犬ヤマトのかっこよさ、かわいらしさ。私にとって夢の犬でした。

3巻のヤマトが一番かわいいってマミィが言ってます

犬は賢いから、「お前は今日から闘犬だぞ」と言われれば、わかりましたがんばります!とヤル気になりますよね。


…なーんちゃってな。なりませんね。


戦う理由がなければ、犬は戦わないので、


闘犬になるためには、リングに上がったら相手にかかっていく練習をせねばなりません。その練習の相手には、


弱い犬や老齢の闘犬が使われるのだそうです。


つまり、やられ役の「噛ませ犬」。

キットの噛ませ犬担当、ジャブジャブ

アメリカでは、盗まれた犬や、シェルターから不正に引き取られた保護犬が噛ませ犬に使われるというケースも聞きます。しかも抵抗できないよう、口をテープで縛られるなどして…


なぜこんなことを書いているのかというと、最近こんなインスタグラムのページをみつけたの。


顔が半分崩壊、片目で歯がむき出しになった犬、Haddie The Pirate Dog。噛ませ犬でした。

海賊犬ハーディ


以下に実際のハーディの写真をお見せしますが、


イラストよりもかなりショッキングなお顔なので、苦手な方はお控えください。


こちらが実際のハーディ:






顔の肉が食いちぎられて垂れ下がり、腐敗していたという惨状で、体中傷だらけでした。

Daily Record より


心ある人に救助され、大きな手術を乗り越えて、今は幸せに暮らしています。

里親のEllin William さん


インスタグラムにはハーディが普通の犬と変わらず、お散歩を楽しんだり、ボールを追いかける姿が。


もちろん、恐ろしいトラウマをリハビリした結果です。


闘犬はアメリカでは全土で違法。日本では一部の地域で合法のようですね。

アメリカでは地下闘犬が跡を絶ちません


日本の闘犬はアメリカのように、デスマッチではないし、危険な場合は試合をすぐに止めるから虐待ではない。


クリーンなスポーツであり、伝統行事だと日本の闘犬愛好家は言いますが、


どのような犬と、どのような練習をさせているかについて、どこかに明確な公示があるのでしょうか。


それとも、公にしたらエラいことになるようなタブーなのでしょうか。



日本は歴史が長く「伝統」という言葉が強い国。闘犬の他にも、動物を使った伝統行事はありますが、


伝統を守りたいという人間の気持ちに、動物たちは苦しんではいないでしょうか。


ハーディのような噛ませ犬だけではなく、人間のために凶暴な闘犬になった犬たちもまた犠牲者であることを、この娯楽に興じる人に知ってほしい。


人間は自分の意思で格闘家になれるけれど、犬には選択肢がないのです。


白い戦士ヤマトは、キン肉マンみたいなマンガのプロレスであり、現実とはかけ離れた、ファンタジー闘犬。


やさしいヤマトならきっと、本物の闘犬みたいにハーディを傷つけたりはしないでしょう。

動物にやさしくね


ハーディのグッズ売り上げの一部は、ハーディを救ったレスキュー団体 Mutt Scouts に寄付されます。

人間の娯楽のために血を流す動物を見て喜ぶ人のいない世界に、いつかはなってほしいと願います。


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