2019年6月3日月曜日

弱虫なんて呼ばないで

シアトルアニマルシェルターに救助されてきた小さな犬を、歩いてみて、と職員さんに渡されました。


この犬、哀れなほどブルブルと震えが止まりません。こんな弱々しい犬が騒がしいシェルター周りを歩けるのか?オドオド、オロオロ、どんなトラウマがあるの?


「私の飼い主は、私の目の前で命を絶ってしまったの。私悲しくて、そばを離れられなかった。シェルターの人が助けてくれたけど、今も怖くて震えが止まらないの。」

とても絶望的な背景に、シェルターで心の傷が癒えるのか、心配になりました。


怖くて歩けなければ、無理はさせないでおこうと思いました。でも優しく促すと、ゆっくりトコトコと歩き出したのです。

「私、震えちゃうけど歩きたい。草の匂いを嗅いでみたい。知らない世界を見てみたい!」


ブルブル震えながらも前進、前進。トイレは無理かなと思ったのにウ○もちゃんとできました。している間「そこにいてね」とこちらをチラチラ見ながら。こんなに傷ついたのに、勇気いっぱい。感動したよ…


良い家族と出会えるよう、写真を撮ってプロフィールに使ってもらいました。この勇気が伝わりますように。震えていても、芯の強さや可愛さが伝わりますように…!
頑張って走ると耳がピョコ!

すると意外や、翌日に新しい飼い主が決まりました。もう怖い夢はおしまい。今度こそ、うんと幸せになるんだよ!
私がんばる

こちらはおばあちゃんトイプードル。ヨタヨタゆっくり歩く姿はいかにも弱々しく見えたけど、
タンポポ飾ってみた

ケネルに戻るとドアの隙間に鼻を突っ込み「もっと歩きたいよ〜!」。ゆっくり、外を歩くのが大好きでした。
里親が決まりました

チワワの Lulabelle、通称ルルは、里親募集中。預かりさんの家にいます。


初めて出張撮影をお願いされて、任せといて!とグリーンレイクで待ち合わせしましたが、


カメラを見てくれない…食べ物に釣られない…猫なで声にも近寄って来ない。困った!気長にやるしかありません。


ルルを飼っていた高齢の女性は、ルルを残して他界してしまいました。あまり外の世界を知らないルル、初めてのグリーンレイクに落ち着きません。そんなことなら、お家に行ってあげれば良かった…


 大人しく手のかからない犬だそうで、ロールオーバーなど芸もするそうです。怖がらせないよう、なるべく目を合わせず、機会を見計らってほぼ隠し撮り…
今日は緊張してるからしないわよ

一時間以上経った頃、やっと手からおやつを食べてくれました。カメラを向けると耳がペタンになってしまうので、これは奇跡の一枚です。慣れた環境だったら、もう少し早く仲良くなれたかな?
えへ

世の中キットのように、アイコンタクトが得意な犬ばかりではありません。
撮って撮って〜

おやつにつられ、
ください

ポーズに応じる、
キメッ

コミュニケーション上手な犬なら写真に納めやすいけれど、
ハイ、チーズ!

どんな犬の依頼も受け、それを生業とする犬の写真家はすごいと思いました。
とってもお茶目

人にホイホイ寄って来ない犬や、怖がりで、なつきそうにない犬もシェルターにはいます。
おっとりなSquid 里親募集中

でもそんな犬も、根気よく接すれば少しづつ心を開いてゆくもの。その過程には、触れ合わなければ決して経験できない喜びがあります。
面会の時は、ちょっとだけ辛抱してあげてね

シェルターのボランティアを始めて2年。来週からトレーニングも兼ねて、臆病な犬を担当しても良いという許可をもらいました。ヒラからちょっと昇格か!?心に傷を負った犬たちの希望になれるよう、頑張ってみます。

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10 件のコメント:

  1. シャイな子たちも可愛く写真撮れていて、さすがキットママ!
    やっぱりキットの写真はバッチリだねぇ~。

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    1. ありがとうございます、モデルがかわいいからですよ!

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  2. ピノコはカメラ目線をくれますが、
    アトムはカメラから目を反らします。

    保護犬は育った環境も様々ですが、
    愛情をもって接してあげれば、
    きっと心を開いてくれますね!

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    1. 新入りなのに、カメラ目線!さすがピノコちゃん。
      時間はかかっても、きっと人を信じるようになりますよね!

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  3. ワンコは、人の言葉は話せないけど、心をちゃんと持っているンですよね。
    以前、家でエアコン取付の大掛かりな工事をしたことがあったのですが、
    チャポ丸にそれをきちんと伝える間もなく業者さんが来てしまい、
    急ぎ、チャポ丸を動物病院で預かってもらいました。
    工事が終わり、チャポ丸をお迎えに行ったら...
    チャポ丸は、一言「ワンッ!」と吠え、私の目を睨み続けました。
    もう、「ごめんねごめんね。ちゃんとお話ししてなくてごめんね。」と
    いい子いい子して謝るしかありませんでした。
    ひとり預けられたチャポ丸は、知っている病院ではあるけれど、
    とても不安だったのだと思います。
    ですから、飼い主さんを無くしてしまった子たちの不安を想ったら、私が震えるわ。
    皆元気に、尻尾を上げて、歩いてもらいたいですね!

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    1. 本当に…人の言葉で説明できたら、どんなに気が楽か!チャボたん、がんばりましたね。
      シェルターに捨てられた犬たちも状況がわからず、飼い主のお迎えを待ってると思います。辛い。

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  4. 飼い主さんが亡くなってしまって残されたワンコってなんで昨日までいた
    大好きなママやパパがいないのか理解できないですよね。
    でも、こうしてたくさんの人がを差し伸べてくれて、少しずつ”大丈夫なんだな。”ってわかってくるのかな。

    シャイロの場合、ブリーダーからシェルターに連れて来られて、また別のシェルターに。
    妹とずっと一緒だったのにいきなり知らない家に連れて来られてそれでも必死に
    ”置いてかないで。”と私の後を付いて回っていました。
    やっと慣れたのか昨日から私がトイレに立っても自分のいた位置で待っているようになりました。
    ああ、安心してくれたんだな。と嬉しかったです。

    ほんと、いつ見ても由美子さんの撮る写真は犬の目線でそれぞれの個性が出ていて
    素敵です。特に黒のツヤツヤコートの子の写真なんて最高!!

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    1. わかりますよ〜、いろいろたらい回しになるせいで、ストーカーになっちゃうんですよね。キットもそんな感じだったのでかわいそうに、と思っていたら、そういう性格だったようで、今もストーカーです!

      黒犬はグレートデーンのミックスで、とてもかっこいい犬でした!

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  5. シェルターボランティア歴2年、続けてられてすごいです、頑張ってますね!簡単に2年って言うけど、ここに来るまでに色々なことがあったと思います。それでもずっと続けてきたのはゆみこさんがとっても愛情深い方だからですね。

    シェルターの子達みんなかわいいです。本当になんでシェルターにいるんだろう?って感じですよ。特におばあちゃんとか、歳いくほど犬ってかわいいのにな。ゆみこさんの写真はワンコ達のプレイフルな感じが出ていて良いですね。みんなが早く新しい飼い主さんに大事にしてもらえますように!

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    1. ほんと、いろいろありました!でも続けられたのはやはり、犬たちからもらうもねが大きいから、つまり自分のためなんですよね。
      いつの日か、シェルターがいらなくなる日が来るのが、理想ですけどね…

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