2020年4月28日火曜日

母ひとり、子ひとり。

グリーンレイクの散歩道は、
立ち止まるな!

ソーシャルディスタンシングを憂慮し、ついに一方通行になりました。


だって、警告してもめちゃ混んでたもんね。
見張ってるぞ、混みすぎたら閉鎖するからな、の意

湖を一周しない場合、ちょっと行き先や駐車場に頭をひねりますが、おかげで少し安心して歩けるようになったとは思います。
自転車は禁止に

私とキットはそもそも、
えへ

ソーシャルディスタンスをとり、


空いた時間帯に広い場所を選んで歩く良い市民を心がけているから、問題ないよね。
ぼく、優良市民犬(Canine Good Citizen)ですから

広いグリーンレイクには、いろいろな鳥が来ます。


こちらネッシーかと思ったら、首だけ水上に出して泳ぐ鵜のような鳥。ズボッと潜水しては、


遠くからヒョイっと頭を出します。水中をかなりのスピードで泳いでいるみたい。
このあと飛び去りました

1週間前に見かけた、かわいいカモの親子。


ちっさ〜い小ガモが12羽。母ガモは一羽たりとも迷子にしないよう目を光らせ、ガーガーうるさく声をかけながら、


12羽の小ガモをそれは上手に統率して行きました。
危なっかしく見えて、ちゃんと母についていく小ガモたち

そこへ、小ガモを1羽だけ連れたお母さまが。


子沢山の母ガモと同様、ガーガー言いながら慎重に進みます。


小ガモも必死に母ガモについて行っていましたが、


突然の育児放棄!母ガモが飛び去ってしまいました。

狂ったように鳴いて母を探す小ガモ。怖がらせまいと遠くから望遠で撮っていたのに、まさかそれでも怖かった?と心配で心配で、その場を離れられずにいたら、


5分くらいして母ガモが戻ってきました…冷や汗!しかも置き去りにされた小ガモがついていこうとした、この背後のカモ夫妻を蹴散らした…
とんだとばっちりを

もしかしてだけど、情緒不安定な母ガモで、こうやってたくさんいた小ガモを1羽にしてしまったのかな…


昨年の春、毎朝行く公園の同じ木の上にとまり、私たちが通るたび狂ったように鳴いて、キット目がけて飛んでくるカラスがいました。


木の上の巣にヒナがいて、守っているのだろうと思っていたのですが、



守っていたのは、木の下ですでに破片だけになった、ヒナの死骸でした。


誰かが下げた、折り鶴。


日本の折り鶴は祈りの象徴と知ってか、コロナ感染者が増え始めた頃からあちこちで見るようになりました。


叶えたまえ、ヒトの祈りと母鳥の祈り。
ぼくのおやつの祈り

今朝グリーンレイクで見た、少し大きくなった小ガモを一羽だけ連れた母ガモ。


あの親子かな。母ひとり、子ひとり、力いっぱい生きぬいて。

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2020年4月24日金曜日

おはよう、シアトル!

早朝のガスワークスパーク。
おはよ

朝陽を浴びて、


丘のてっぺんまでかけ登れば、


Goooood Morning, Seattle!
おはようシアトル

この景色が大好き。


夕日を見るスポットとして人気だけど、私は朝が好きなのです。
足長パピヨンと足長おばさん(本当は短足おばさん)

広い公園に、ほぼ、キットとふたりきり。静か。


ライフラインに欠かせない職種以外自宅待機の命令を解除しろと、アメリカ各地でもう辛抱たまらんデモが起こり始めました。


仕事がなくなっても家のローンや家賃や子供の養育費は無くならないんだから、叫びたくもなりますよね。


でも、では解除すると決めたら「じゃあその日までにいなくなるよ!」と、言うことを聞くウィルスじゃないんですよ、アメリカのは。
中国のウィルスは言うことを聞くんだけど

どこでもドアみたいに便利になりすぎた社会が、世界を病気にしてしまったけれど、
ここに来ると必ず、座ってシアトルの景色を見ようと誘うキット

この状況下でもヒトの顔を見たり声を聞いたりできる道具があるんだから、便利はありがたいです。


人に会えない寂しさが、サーッと心の中を通り抜ける時はあるけれど、


思い起こせば、ちょっと前まで海外の友人とのやりとりは手紙だったし、電話は家にしかありませんでしたでしょう。


戦場の息子がジャングルで生きているのかどうかもわからないとか、敵から逃れるため息を殺して屋根裏に隠れて暮らすとか、そういう我慢にはほど遠い我慢。


15歳で命を落としたあの想像力豊かな少女がこの状況を知ったら、どう思うかな。閉じ込められて一生を終えたクリエイティブな女の子。時々、不満の逆を想像してみます。


ソーシャルディスタンスより自分のペースを尊重するジョガーに肝を冷やし、コノー!と言いたくなりますが、逆に命令が「家にいるな、外を走れ」だったと想像すると、私は隠れてでも家にいるから、ジョガーの心情も想像できる…
想像してごらん、ジョガーが家でクラフトしているところを

毎日朝が来て、楽しみだった春が夏に近づいてゆきます。
ぼくまだ帰りたくないよ

大好きなシアトルが早く元気になるように、キットと私は良い子の市民で暮らしたいと思います。
また明日も、おはようシアトル。

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