2023年11月7日火曜日

命令口調のコメント

私は動物が好きですが、動物園やサーカスで動物を見たいのではなく、「野生動物は自然の中で暮らすべき」、「野生動物に芸を教えるべきではない」という考えを持っています。

グリーンレイク

以前、犬に芸を教えることと、野生動物に芸を教えることの違いについて書いたことがありました。

すると「お前の犬も早く野生に返せ」というような内容のコメントがありました。

えっ、ぼくを?

「犬を野生に返せ」という意見が気になって、というか心配で、これについて書いてみようと思いました。



犬の祖先はオオカミのような、イヌ科の動物だといわれていますよね。そこから犬とオオカミに進化が分かれたと。



イヌ科の動物は群れで暮らしますが、中でも警戒心が低いとか、人懐こい性格の者が、食べ物を求めてヒトに近づいてきたのが、犬の祖先だと言われています。

罠を仕掛けたり、乱暴に自然界からさらって来る必要がなかったということだと思います。

ぼく、人間にすり寄るタイプです

今もジャングルで狩猟をして暮らす民族のドキュメンタリーなどでは、犬が「群れの仲間」同然に狩りに参加しているいる姿を見ることがあります。首輪もリードも着けずに、半野生の犬がヒトと暮らす姿。

犬の祖先とヒトも、このように暮らしていたのではないでしょうか。



そして、より仕事に向いた犬を求め、「犬種」が作られていった。だから現代の犬は、仕事をさせるために人間が作った動物で、

祖先のイヌ科の動物ではないので、自然界に返る場所はありません。



でも仮に、「犬を野生に返す」試みをしたとしたら?

世界中の飼い犬を、一旦全て自然界に放ったとしたら、どうなるでしょう。(どうにかして)人間の元へ戻らない対策をして。


おそらく、捕食能力のある種、環境に適応できる種は生き残り、自然環境を大きく変えながら、野生の犬の群れを作っていくでしょう。



そしてその中からやがて、好奇心ある者がヒトに近づいてゆき、ヒトと犬の歴史が繰り返される…というのが私の見立てです。



なぜなら、犬がヒトと暮らすこと、ヒトが犬と暮らすことを選んだのは、なぜか気が合う動物同士の、自然の成り行きだったから。



上記のコメントの方も動物思いで、人に飼われた犬には自由がない、というお気持ちだったのかもしれません。そうだとすれば、私も同調するところです。

カモの野郎!

「動物の権利(Animal Rights)」を考えた時、人間にはないさまざまな能力が備わった犬を、どこまでヒトの手で幸せにできるか、犬の QOL を考えるのは、飼い主の最大の課題。



さらに、犬に限らずペットを飼うということは、ペットの医療のために犠牲になる動物や、そのエサとなる動物がいることも、忘れてはいけないこと。



人間社会で暮らす犬のために、ヒトがしてあげられることには限界があると認めざるを得ないけれど、

自然界には犬の返る家はないのだから、できる限りのことをしてあげるのが、犬を作った者の義務だと思っています。



以前「あなたは犬が嫌いでも…」というタイトルで、働く犬について書いたことがありました。



犬の歴史は、人間の仕事を助けてきた歴史だけれど、現在、犬に危険を負わせている仕事を、いつかは AI が取って代わってほしいと、心から祈っています。


読んだよ、ってぼくをクリックしてね!

にほんブログ村 犬ブログ パピヨンへ
にほんブログ村

シアトルランキングはこちらから。

にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ
にほんブログ村

キットを見つけてくれてありがとう!
Petfinder.com - I Support Pet Adoption 

0 件のコメント:

コメントを投稿