花火大作戦２０２０〜今年のホテルは？

独立記念日は、違法花火の爆音で近所が戦場と化します。おかげで深刻な花火恐怖症になってしまったキットを守るため、今年も我が家の7月４日は「花火大作戦」です。

当日だけではなく、その週の始めにはぽつりぽつりと近所で花火が鳴り始めるので、

野生のパピヨン

疲れで恐怖が和らぐよう、いつにも増してたくさんの運動をします。

シュタッ

今年も当日はホテルに逃げることにしたので、

この棚のごはん全部と、

前日にキットの旅行用のごはんやおやつを買いに、All The Best Pet Careへ。

こっちの棚のおやつも全部ください

夕方には最近やっと道場を再開した、Northwest Jiu-Jitsu Academyへ夫を迎えに行き、

ブライアン先生です

先生に少し遊んでもらいました。こういう小さなことでも、とにかく足せるものは全部足して、少しでもエネルギーを消費。

顔を舐めさせたくてわざわざマスクを下ろす先生

当日の午後は、マーサーアイランドの Luther Burbank Park へ。

キャッホー

シアトル市内の公園は現在もまだ駐車場が閉鎖されていますが、ここの駐車は空いていて、

人口の違い？それともリッチな街の人はおりこうだから？

ドッグランは混んでいました。みんな考えていること同じかな？スーパーボールなど大きなイベントのある日は、大抵こんな感じです。

犬を疲れさせて、パーティしようってわけ

小型犬専用エリアで出会った、生後９ヶ月のわんちゃん。

穴掘りしていたので、キットも一緒に掘ったら？と促したら…

どいて

圧力で譲らせた…

どうぞキットのアニキ、思う存分掘ってやってください

ドッグランを出て、

小さな森のトレイルを抜けると、

涼しくてE気持ち

ビーチに出ます。唇むらさきになってない？と思うくらいの気温でも泳いじゃうこの辺の人々。

マスクで失礼

さて今年のホテルは、ベルビュー市の Westinにしました。

昨年はシアトルダウンタウンの Wホテルに泊まりましたが、WもWestinも同じMarriotグループで、ドッグフレンドリー。

WよりWestin、シアトルよりベルビューの方が少々お安い上、

無料で貸してもらえる、わんわんセット

チェックインの時にペット料金＄７５を支払いましたが、チェックアウト時に戻ってきました。しかも駐車料金、タダ！

店舗によってシステムが違う可能性があります　確認してね

Wの方が断然オシャレだけど、いいのいいの。しかもこんなきれいな公園がそばにあります。シアトルダウンタウンの公園は犬散歩にはちと怖いので、このホテルを選んだ理由のひとつがこれでした。

Bellevue Downtown Park

ただし、例年ベルビュー市の花火はこのエリアで開催されるので、来年も今年のようにコロナで中止にならない限り、ここには泊まれなさそう。

小ぎれいな人しかいない、ベルビュー市。

水の都？

こんな公園がシアトル市にあったら、夜は違法花火で戦場と化しますが、

ピクニック大好きなキット、マットを広げる時のワクワク顔

そうはならず、いつものように用意していた鎮静剤もいらないほどの、静かな夜でした。この街に悪い人はいないんだねー。花火大作戦２０２０、大成功！

ぼけ〜

近隣に飲食店は多数ありますが、祝日とコロナが重なり選択肢は少なく、

昨年の教訓からも犬と一緒の外食は期待せず、ディナーにはMod Pizzaをテイクアウト。

夫が持ち込んだワインと一緒に、部屋でお祝いしました。

銘柄は知らないが、私でも飲める甘いロゼ

キットには新しいドッグフードやおもちゃを用意したのに、お腹を壊していることが判明。急遽スーパーで白米を買いフードに混ぜることに。こんなご飯が売っていること、初めて知った…

パサパサしたタイ米　「コシヒカリは！？」って顔して食べていました

翌朝の朝食は、たまたま見つけた昔ながらのフレンチベーカリー、Belle Pastryへ。

小ぶりのチョコレートクロワッサンがシンプルに美味しくて、

バタークロワッサンをおかわり。外はパラパラ、中しっとり。おいしい！

こんなことして、窓際に座っていたムッシュをメロメロにしたキット。人を操るのが本当に上手い。

サンドイッチ分けてもらえますか？

シアトルに帰る前にチラッと寄ってみた、Meydenbauer Bay Park。

なに、この小ぎれいな公園…

芝生の色！！

チリひとつ、へんなおじさんひとりいない。

本当にぼくが入ってもいい公園ですか

映画の街にすら見えます。この街のおかげでキットはノイローゼにならず、平穏な４thをすごせました。ありがとう、ベルビューの善良市民のみなさん！

今年はコロナの影響でシアトル市の花火も中止になりましたが、その反動か、各エリアで違法花火が一層激しかったという声を聞きました。

心臓の手術をしたばかりの義父の近所は、第三次世界大戦のようだった、と

キング郡では花火は禁止という法があるにも関わらず、火事になったり、子供が指を吹っ飛ばされる事故が毎年起きても、違法花火が収まる気配はありません。

私は愛犬家やアニマルシェルターボランティアグループに所属していますが、多くの人が花火の恐怖から犬を守ろうと、遠い街や隣の国へ逃げたり、病院で鎮静剤を処方してもらったりと、この日のために大変な努力をしています。

独立記念日の翌日は、爆音に驚いて脱走し、迷子になったペットが全米のシェルターに溢れます。

マイクロチップ、入れてね

恐怖でパニックになった時、動物は普段は見せない馬鹿力でフェンスを飛び越えたり、窓を突き破ったり、飼い主が予想できない行動に出ることがあるのです。

これが一生の別れになってしまったら。自分のした行為が動物にトラウマを与え、家族と離れ離れにしてしまったら。私なら一生分悔やむけれど、それでも花火の楽しみを選ぶ人がいるのは仕方がない。でも、

もしも知らないがための行為だったとしたら。動物にやさしいシアトルなら、もう違法花火はしない、と改心してくれる人がいるかもしれないという一縷の望みをかけて、この現実を伝えたいです。

法は動物たちを守ってくれないけれど、私たちは来年も、キットを守ってあげるからね。

今年の独立記念日は、静かな街で楽しくすごすことができました。がんばれアメリカ。人にも動物にも、やさしい国になりますように。

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