ノースウエストのシンボル的な動物、シャチ(オルカ)。この地域の先住民族にとってシャチは、家族のような存在だといいます。
Daybreak Star Indian Cultural Center |
オルカカードのマスコット Boop |
Mud Bay オリジナル、キットの新しいおもちゃ |
その中の推定4歳だったトキタエは、マイアミ水族館に送られ、芸を教えられてオルカショーのスターになりました。
故郷とは違う、トキタエにとっては暖かすぎる気候のマイアミで、一日3回ショーをして、
「パートナー」として導入されたオスのシャチには1980年に先立たれ、
それからはひとりぼっち。シャチは群れで暮らす動物なのに。
昨年、トキタエが故郷の海のサンクチュアリに解放されることが決まりましたが、
体が弱っていたトキタエは、故郷の海に還ることなく、今年8月に命を落としました。
二度と家族に会うことも、海原を泳ぐこともなく、
自由を奪われ、狭い水槽の中で、人間のために芸をしました。
誘拐されてから、53年間ものあいだです。
ヒトには、選べる多様な娯楽があります。
その中には、動物が芸をするショーを楽しむ人もいるでしょう。
その人は、毎日そのショーを見るのでしょうか?一生のうちに何度、そのショーを見るのでしょうか?
オルカショーを実際に見たことのある人は、世界に何人いるのでしょう?
旅行をしたり、食事に出かけたり、コンサートに行ったり、恋人探しをしたり、ただテレビを見てすごしたり、大半はそういう生活の中で、
まれに何年かに一度、オルカショーを「あ、そういえば」くらいの気持ちで見に行く人が大半なのでは?
たくさんの娯楽を選ぶ自由がある人間の、たまの娯楽のために、
トキタエは53年間、狭い水槽の中で芸をしました。
今日ショーを見て手を叩いて喜んだ人が、翌日は違うところで違うことをしている時も、
トキタエは狭い水槽の中にいました。
ヒトに慣らされ、体の衰えたトキタエが、この故郷の海に戻っても生き延びることはできなかったかもしれない。
でも最後の時は水槽の中であってほしくはなかった。
仕事とキットのブログは切り離していますが、今回一度だけ、トキタエのためにこの絵を捧げます。宇宙の海をどこまでも自由に泳いでほしい。
人間がひどいことをしてごめんね |
シャチを誘拐した者。それを企てた者。ショーを見て手を叩いて喜んでいた者。
人間の「たまの娯楽」のために、自由を奪われた動物の悲しみを想像できない者…
”海の殺し屋”、「キラーホエール」と呼ばれるシャチ。
そのキラーをも殺す、「ホエールキラー」は誰なのでしょうか。
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