2023年12月8日金曜日

殺処分が決まった犬にしてあげられること

私がシアトルアニマルシェルターで犬の散歩ボランティアを始めてから、6年がたちました。

グリーンレイクの朝

里親が決まるまで何年でも、無期限に動物たちのお世話をするシェルターです。



それでもどうしても殺処分しなければならない、残念なケースがまれにあります。助からない病気で苦しんでいる場合もそうですが、

サギをみつけて…

先日、引き取られた先で家族を傷つけてしまい、殺処分が決まってしまった犬がいました。

思いっきり吠えちゃった

ビヘイバリストを含むスタッフ、ボランティアで、なんとか飼いやすい犬になるようにと手厚い世話をしていましたが、苦渋の選択をする結果になってしまいました。



最後の日の朝、その犬は、気持ちを落ち着かせるためのお薬をもらい、穏やかに、大好きだったスタッフ数名のいるオフィスで、夕方まですごしました。



彼をお世話したボランティアが何人もお別れに来て、みんなでお散歩をしてくれて、



ラザニアやマック&チーズなど、普段はもらえない、おいしい物をたくさん食べさせてもらい、愛する人たちに囲まれて最後を迎えました。



他の地域に行けば、期限によって順番に殺処分される犬たちがいます。こんな風に愛され、惜しまれながら旅立てる保護犬はどれくらいいるでしょう。



この犬が人間の優しさに包まれて最後を迎えられたことだけが、唯一の救いです。



私は彼に会いに行きませんでした。この犬の散歩を担当したことがなく、慣れない人にストレスを感じてほしくないというのもあったし、そんな状況に耐えらる自信がありませんでした。



この日の終わりに自分がどうなるのか知らない無垢な犬と、最後の時を共にしたスタッフの気持ちを思うと、とても辛いです。



動物を助けたい人が、その命を奪わなければならない仕事、誰かが託した責任を、受け入れて負わなければならない人がいることを、知ってほしい。



犬の選び方や入手方法、トレーニングのしかた、その選択は、犬を守るためのものであってほしい。シェルターで悲しい最後の時を迎える犬にだけは、どんな犬にもなってほしくないです。


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4 件のコメント:

  1. 辛いですよよね。
    ボランティアの人たち何十人と接して何もなかったのに「なんで?」思うことありますよね。何度も返還されるたびに状態が悪くなっていたり。

    一日も早くみんなの心の痛みが癒えますように

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    1. この犬も何度か返されて、最後にはこうなってしまいました。フォスターにも恵まれなかったよう。見た目のかわいい犬で、アダプト希望者は結構いたみたいです。本当に残念です。

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  2. 辛いですね…。言っても仕方のないことですが、もしかして可愛がっているボランティアの人たちの中の誰かに引き取られたらそうはならなかったのでしょうか…。その子の気持ちは誰にもわかりませんが、最後は手厚く送ってもらえてよかったです。皆さんの悲しいい気持ちが伝わる記事でした。

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    1. ボランティアに引き取られる犬もいるんですが、この犬には縁がなかったみたいですね。シェルターから手が離れても、継続してサポートする場合もありますが、基本的には祈るしかないので、何があったのかはわかりませんが、辛い結果になってしまいました。こんなことがもう起こらないように願っています。

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